【トリプル】ハナゲブルン~ver.イッシュファイナル
お久しぶりです。公式大会イッシュファイナルに参加してきました。
クリスマストライ以来のトリプルバトルの大会で、過去作産の個体を含む第五世代までのポケモンが使用可能なレギュレーションです。またメガシンカすることもできません。
じゃあ五世代トリプルのまんまなの?っていうとそういうわけでもなく、細かい技の仕様変更やタイプ相性の見直し、新たに有用な技を会得したポケモンの追加などで結構別ゲーです(僕自身は語れるほど五世代トリプルやってませんでしたが)。
今回紹介する使用構築も六世代要素が要になっているので五世代感はあんまりないと思います。
ダイノーズとブルンゲルのコンボを軸にしたトリパを使いました。
あまりピンとこないと思うので簡単に解説すると
ブルンゲルがトリックルームをするターンにダイノーズが弱保ブルンに向かって後攻ボルトチェンジをすることで、任意のトリルエースを無傷の状態で4ターンフルに動かしつつCが二段階上がったブルンゲルを隣に置く。というギミックです。
これが上手くいけば相当な制圧力があり4ターンで大体片付きます。二度目のトリルをしなくていいというのはトリパとして大きな長所です。ということでこの流れを極力通していこうというのがコンセプトになります。
それでは個別に紹介を
ダイノーズ Lv2@きのみジュース
おっとり がんじょう 14-7-9-8-11-6
(最脆)
トリルエースの無償降臨のため、またブルンゲルの弱点保険を発動させるために、Sが低く火力が0に等しいボルトチェンジが使用でき、且つ初手の攻撃で倒れることのないポケモンを求めてレベル2ダイノーズを採用。意外と器用で技スぺが足りないくらいだったりします。
初手では出来る限りボルトチェンジをしたいけどトリル返しをされてしまうと絶望的なのでそれを防げる挑発を採用し、主に詰めの盤面での削りや縛り解除のために痛み分けとワイドガードを入れています。
初手で中央に出す関係上マジックコートで安易なダークホールに対してアドを取れるが、結局ブルンゲルが寝るため運が悪ければそのまま相手だけすぐ起きて無意味になるので有用な場面がはっきり想定出来る上記の組み合わせにしました。
最遅にすると麻痺したコータスと同速になってしまうので1上げています。
ちなみにサファリボールに入っていることによって砂の力でないことがばれてしまいます。でもレベル2ダイノーズを見て頑丈以外を想定してくる人は多分いないと思うので大丈夫です。
れいせい ちょすい 203-65-100-145-125-58
(フレガ込みでA181テラキオンの6段階上昇雪崩耐え・残りC・最遅)
トリル要員が殴れないとターンがもったいないので、猫だまし無効であったり高耐久であるといった前提は確保しつつ交替技で弱点を突かれ、強力な全体技が使えるブルンゲルを採用。
弱保ブルンの火力は大体いのちのたまギルガルドと同じくらいなので珠ガルドが一致潮吹きを撃ってくるヤバさを想像してもらえるとわかりやすい思います。
この構築の中で一番無難な型だと思うのであまり書くこともないんですが、噴火ドランが使えるルールなので♀からのゆうわくの対策として特殊アタッカーはみんな♀にしておいた方がいいです。
コジョンド Lv50@ラムのみ
ようき せいしんりょく 141-145-112-90-80-172
(最速・BS振り)
この構築は初手で中央にダイノーズ、端にブルンゲルを置いてボルトチェンジ+トリックルームをするところまで決まっているわけですが、どこからどうみてもトリパであることとトリルを覚えるポケモンがブルンゲルしかいないことによってブルンゲルへの殺意に満ち溢れた選出をされることが想像に容易いです。実際に一致弱点を突けるポケモンが三体並んでいたことが何度もありました。そんなパターンでも強引にトリルを通すために最適だということになったのがこのコジョンド。
ブルンゲルの正面にマズいポケモンがいなければ中央を猫だましで止め、いたらサイドチェンジで逃がします。サイドチェンジは優先度+1なので基本的に成功しますが、これより早いエルフーンとボルトロスの挑発やガルーラの肝っ玉猫だましはファストガードで防ぎます。
ここまでやってもどうしようもないのがトリルを封印してくるポケモンなので、よこどりを採用することによって対応する選択肢もあったものの、ワイドガードをはがすだけでなく守るによる時間稼ぎや縛りの解除を防ぐことが出来るフェイントの方がメリットが大きいと考えて封印だけはあきらめることにしました。
持ち物はこれといって必要なものがなかったのでバレルの胞子をサイドチェンジで受けにいくことを考えたラムのみに。
努力値配分に関してですが普段レートで使っているものの流用個体なので気にしないでください。というのも生き残って仕事をしてほしいときと早く倒れて次を出したいときが同じくらいあるので硬くすべきかむしろ軟らかくすべきか判断がつかないという事情があるからなんですよね。普段はバコウのみを持ってアローのブレバ耐えをしてサイドチェンジが出来るようにこの配分で使ってます。
コータス Lv50@こだわりメガネ
れいせい シェルアーマー 177-105-160-150-91-22
(HC全振り・最遅)
ダイノーズのボルトチェンジから繰り出すトリルエース。炎タイプ全体技と言えばふんかドランが使えるルールなので候補には上がったんですが、持ってないのでブルンゲルが中途半端なSであることを考えてモロバレルを筆頭とした低速ポケモンを軒並み抜き去る遅さを持つコータスに注目することに。
結論からいうと大正解で、後述するプリンと並んだ場合にヤドランもカビゴンももちろんモロバレルも構わず上からすっ飛ばしていくのはヒードランには出来ない芸当でした。
火力に不安がありそうですが実は眼鏡持つとメガバクーダより強くなります。火力が高くて初手からS30を抜ける代わりに小回りが利かなくなったメガバクーダって考えると噴火だけ撃ってる分には上位互換みたいなものなので弱いはずがないですね。先制技で噴火の威力を下げられるのもトリパでは結構痛いんですがそういった点でBの高さもとてもありがたく感じました。
一応ワイガ対策のかえんほうしゃとドランに撃つだいちのちから、雨下でルンパッパに撃つヘドロばくだんを採用してますがほぼ噴火しかしてません。
プリン Lv2@きあいのタスキ
なまいき フレンドガード 16-7-6-7-7-4
(最遅・B<D)
がむしゃら いやしのはどう よこどり まもる
至って普通(?)のレベル2プリン。立ってるだけで味方の被ダメージが減る最強の特性を持ちながらワイガをはがしたり相性の悪い相手をがむしゃら+全体技巻き込みでついでのように倒していけるので、とにかく速攻で相手を全滅させるコンセプトのこの構築ととても相性がいいです。
最もメジャーなのはほろびのうたを採用した型だと思いますが噴火と潮吹きが生命線なのでいやしのはどうにしています。
トゲキッスLv50@いのちのたま
れいせい てんのめぐみ 189-70-115-189-139-76
(C全振り・珠ダメ最少調整残りD・最遅)
マジカルシャイン エアスラッシュ はどうだん このゆびとまれ
第二のトリルエース。どう考えてもニンフィアが使いたくて仕方ないんだけどそんなこと言っても仕方ないので最後の枠に求められるものを確認してみました。
一言にすると「コータスが刺さってないときの代わりになるポケモン」です。
コータスを出したくない相手っていうのは水と炎の組み合わせでは対処できない相手、メジャーどころでは雨パです。
雨に強い全体技エースと考えユキノオーが最初に浮かんだんですがプリンとダイノーズと致命的に相性が悪いため、ルンパッパに一致打点が持てる全体技持ちとしてトゲキッスを採用することになりました。
しかし何ともこれが微妙。プリンのタスキがつぶれてしまうことを考慮しても思い切ってユキノオーにすべきだったなあと一番後悔するポイントとなってしまいました。
マジカルシャインの威力が低すぎます。そして最遅でも結構はやい。何度も書いているようにかなり前のめりな構築なので火力の低さは致命的でした。一応このゆびとまれが活きた試合もありましたがそもそもこいつにもっと火力があればその必要もなかった。
霰トリパ(ノオーブルンドラン)が多かった理由が身に染みたという感じです。
対戦結果は
一日目11-4
二日目11-4
三日目1-0
合計 23-8
レート1700くらい
でした。よくはないです。が、構築の問題よりプレイングの問題が大きくて勝率からは構築の内容に関する分析はしにくいです。
ただ予想通り雨パがめちゃくちゃきつかった(2-5)のでメタの読み違いはあったかなと思ってます。ここまで雨が多いとは予想してませんでした。
以上です。最後まで読んでいただきありがとうございました。
いやあ今回も楽しかったです。個人的にファイアローが大嫌いなのでサブロム使ったりしてこの機会にもっと色々やってみれば良かったなんてことも思ってたり。
それにしても第七世代にトリプルバトルがあるか心配ですね・・・不安はありますが久しぶりの新世代はワクワクします。第六世代の大会はこれで最後とのことですが、またトリプルバトルが出来ることを願ってます。
それでは。